ゴルフクラブの考察 。

近年のドライバー
まず 大きな違いは機能が10年位前の物と反対になってしまったことです。
以前はゴルフスウィングに託されたボールの行方がかなりの割合でヘッドの機能として持ってしまいました。 特にボールの高さを作る要素が殆どスウィングには必要無くなってしまったほど変わってしまったのです


 元来 ゴルフクラブの発展は機能やゴルファーのニーズではなく製造技術に依存するところが多かったのです。

 例えば画期的な発展といえば接着剤が有ります。接着剤の進歩によって 接着強度が飛躍的にあがりゴルフクラブのホーゼル部分を短くして接着面積を減らしても十分な強度が保てるようになりました。それによりホーゼル部を短くすることが出来るようになり 重心を低くしたり 重量をほかの部分に使えたりするのです。 

また この部分の進化がヘッドを大型化させるひとつの要因になっています。 その他にも メタル(チタンを含む)ヘッドの溶接や製造技術が上がり 昔のヘッドに比べ3倍近い大きさのヘッドも作れ 2003年に発売されたドライバーヘッドの平均値は379ccにもなりました。 ヘッドが大きくなるメリットは間接的ではありますが まず距離に有ります。 皆さんも感じてらっしゃるとは思いますが 7,8年前より年齢を重ね体力は落ちている筈なのに最近の方が飛ぶのではないでしょうか?! 
 実は原因はシャフトの長さに有ります。数年前までは45インチは長尺と言われていましたが 今では標準の長さになってしまいました。 それはヘッドの大きさが長さの違和感を取り去ってしまったからなのです。220ccでは長く感じた45インチが380ccでは感じないのです。 長さに違和感が少ないので安心して振れます。 後にもこの点には触れますが この安心感が飛距離及び安定性の核心なのです。 またヘッドが大きくなった事により慣性モーメントの値は7年前に比べ約30%増えました。 メーカー的な言い方を借りれば「30%もスウィートエリアが拡大した」のです。このスウィートエリアの役割は実は方向性よりも距離増大に効果が有るのです。 慣性モーメントが上がると本当の芯を外してもエネルギーの逃げが少なくなります。 要するに飛距離ロスが少なくなるのです。30%という値は画期的な数値です。 例えば疲れないという条件の上で1000球球を打ち続けた時の平均飛距離が 30%近く差が出ると言っても過言では有りません。

 但し 良い事ばかりでは有りません。ヘッドが大型化するとそれに比例して重心距離も長くなってしまいます。重心距離が長くなるとスウィング中にクラブヘッドを重く感じたり 切り替えし時のヘッドの開きが大きくなったり インパクト時にフェースが開き易くなったり トゥダウンが増えたりして スライスやプッシュアウトが多くなってしまいます。 最近は減りましたが2〜3年前までは その現象によってスライス地獄に陥ってしまうゴルファーも多かったようです。それを解決したのが長尺とフェース角です。実は長尺はダウンスウィング時の時間を作り フェースが元に戻る時間を与えることが出来ます。

フェース角に関しては一時物議を醸し出しました。メタルヘッド発売当初はパーシモンより小さな重心距離の短いヘッドが中心でした。またナカナカパーシモンでゴルフを覚えたゴルファーに違和感のある形状を受け入れられませんから 「ただ素材だけメタルで作ったパーシモン」を発売したわけです。初期のヘッドは製造技術の未熟さで良く割れました。そこで割れ防止の為に中にフォームを入れました。また初期のメタルの音が嫌だ と言う人も多く 一石二鳥になったわけです。そういった理由でパーシモンより重心距離が短い訳です。 しかし 段々製造技術やヘッド開発に伴い 中のフォームも取り去られヘッドは大型化していきます。この大型化していく事が後に大きな問題となるのです。 ヘッド素材の強度が増す=ヘッドが大型化する=ヘッド素材が硬い&重心距離が長い=ボールが右へすっぽ抜ける と言う現象が多くなってきたのです。この頃はまだ長尺に違和感を持つ人が多く、シャフトを長くして解決すると言うのは受け入れられません。
そこで登場したのが「フックフェース」です。この後 クラブの重心を改良するという方法で「フックフェース」は形だけの物になっていきますが 初期のフックフェースは絶大な効果を示しました。 更なる飛距離&安定性の為にドライバーヘッドは300ccオーバーの時代を迎えます。この頃から「スピンコントロール」と言う発想がゴルフクラブを変え始めました。
  
 ここでちょっと寄り道なのですが実は現在のゴルファーには2通り居て この「スピンコントロール」の恩恵を受けられる人と受けられない人が居ます。

初期のメタルヘッド発売から現在までの間にゴルフクラブの長さや重心距離が長くなることによってスウィングを微妙に変化させヘッドの回転を減らし(ヘッドローテーション)、ヘッドの入射角度をそのクラブの長さなりに緩めに取れるようになった人には恩恵が受けられます。

実名を挙げて心苦しいのですが キャロウエイのERCやツアーステージの?500等を使っている人には多分恩恵は受けられません。またアイアンのスチールシャフトを否定しているわけでは有りませんが 「絶対アイアンはスチールシャフトだ!」 もしくはそうでないと弾道が吹け上がってしまう人はまず恩恵は受けられないでしょう。

スチールシャフトのアイアンが悪いのでは無く 多分スチールシャフトのアイアンを使用する人は 重心の短い小振りなヘッドを短めの長さでしかも硬めのシャフトで使用しているはずです。 

入射角度を緩く入れてくる人には キャロウエイのERCやツアーステージのX500はボールにスピンが掛りきらずにドロップするかチーピン(ダックフック)になってしまうはずです。

(もちろんロフトの大きな物やそうでない方も多数いるとは思いますが… まあこの手のヘッドを使っている人が11度や12度のヘッドを使っているとは思い難いのです。)

恩恵を受けられない人は新世代のクラブは無用の長物です。最短距離で鋭角的にトップオブスィングの位置からヘッドを入れてくる人には重心距離が長かったり、シャフトが長かったり、慣性モーメントが必要以上に大きいと右にすっぽ抜けてしまうからです。そうするとインパクト付近で急激にヘッドを回転させなければならなくなり距離も方向性も安定しなくなります。 またスチールシャフトのアイアンを緩い入射角度で入れてくると余程ヘッドスピードがあるか 力がないと飛ばないか上がらない球になってしまいます。アイアンを生かすためにドライバーを捨てるか もしくはその反対になってしまうでしょう。


 では 本題に入りましょう。 

新世代のドライバーは球筋=弾道を自分のスウィングやスウィングプレーンよって作るという呪縛から開放してくれます。スウィングの役割はエネルギーをつくり それを無駄なくボールに伝えるというシンプル 別な観点から見れば「つまらない?」物になってしまいました。

以前は芯で打つことがテーマでしたが 今では「どうせ芯で打てないのだから 芯を外して--外すなら芯より上側に*注:ドライバー」という時代になってしまいました。

また重心位置が昔に比べると極端に低くなってしまった為 以前はヘッドの入射角度をキツク取って高い重心位置による作用でボールにスピンを掛けて ボールをあげていましたが 今は必然的にボールより下側に重心位置が有る為 スピンは掛り難くなりましたがその代わり打ち出しの角度で弾道を高くする方法に変わりました。 

必要な球の高さは重心高の低さと重心深度の深さで取り スピンは失速しない程度の最低限で抑え しかも慣性モーメント高さで以前より強い推進力(ボールの初速)を持つというメカニズムなのです。 弾道の高さを作る要素が入射角度からヘッドの持っている機能へと大きく変化されてしまった、言うなれば去年までやっていた仕事が自動的に処理され全く仕事として「スウィングの役割」としてなくなってしまったのです。ただ単にエネルギーを創り それをボールにぶつける?ボールに伝達するだけになってしまった訳です。これを易しくなったと言うのか どうかは使う人の解釈に寄りますが… 特に反発係数をうたっているドライバーにはその傾向が色濃く出ています。

 
<大きな誤解シリーズ> 

「スウィートスポットの謎」 多くのゴルファーがゴルフクラブはボールをスウィートスポットで打つ物と思っています。 エッ違うの? というでしょう。答えは違うのです、というより打つことは出来ないのです。

例えばウッドの場合概ね 箱型になった形状のヘッドのほぼ中心にスウィートスポットすなわち重心(以下重心)が存在します。ですからフェースの面で当たってしまうわけですからボールは重心位置まで到達することは物理的に出来ないのです。

フェース面上の重心位置は測定上仮の重心位置というか重心の高さを測定する際フェース面しか平らな部分が無く 反対側の部分では湾曲が強すぎて測定することが出来ないのでフェース面を使っているに過ぎないのです。アイアンであればボールは地面の上にあります。 おおよそ直径の45ミリ(ちなみにルール上は42.67ミリ以上)ボールにとってあたるフェースの位置はアイアンヘッドの重心の位置に関係なく 半径の高さ22〜23ミリの位置に必然的に当たってしまうわけです。フェースのセンターでボールを打つイメージを殆どの人が持っていますが 実際には「物理的」に不可能なのです。最近のアイアンの場合 かなり重心の位置が低くなり 重心の高さがボールの直径よりも低い物も少なくありません。 ま それにより飛躍的にアイアンは易しくなったといっても良いのですが 重心のそのものはやはりフェース面上には存在しませんので どの道アイアンであっても重心位置より進行方向に対し前でボールは打つことになるわけです。   

それともうひとつ忘れてはならないのはボールにも「芯」があるということです。直径約45ミリの球体のセンターはボールの表面より22.5ミリの球体のセンターです。アイアンであれば地面にあるボールの芯は地面より約22.5ミリ高いところにあると認識して下さい。決して地面と接しているボールの表面が球体の「芯」ではないのです。 ボールの芯の認識も大変重要ですが正しいインパクト 言ってしまえば皆さんの思い悩む原因の正しいミートをお教えしましょう。

(あくまでもイメージですが…)金槌を使うことを考えてください。これから釘を打ちます。重要なことは金槌の打面のセンターで釘の頭を打つことではないはずです。金槌の頭の形状は釘を打ちぬく方向性のイメージを喚起させるはずです。金槌の頭の部分の方向性 釘を打ち抜く方向と 頭の動かす方向を一致させることが重要なのです。幾ら打面のセンターで釘を打っても釘の刺さる方向と一致しなければ釘は曲がってしまうだけで進んではくれないはずです。ゴルフのインパクトもこれとかなり等しく クラブヘッドの動く軌跡にボールとヘッドの重心がそれぞれ一致するイメージが大切です。インパクト時のクラブヘッドの重心位置とボールの芯を結んだ線がクラブヘッドを動かしている軌跡と一致するイメージが必要なのです。ただしゴルフのインパクトは金槌のそれよりもいっそう三次元ですから縦横にその一致が望まれているのです。 ただし完全に一致していなくてもおよその一致があればフェース面のだいたい良い部分であたれば当たる場所の厳密さは必要ありません。理解できました?!
 でも ボールのルール規制は
重さ45.93グラム 以下
直径42.67ミリ  以上
これから考えるとボールは小さければ小さいほど 重ければ重たいほど「飛ぶ」ということになります?? ボールはルールで規制されていますからヘッドの重量を増やすというのは 良いアイデァではないか と思うのですが…

 私事ですが 最近のメーカーのカタログを見ていて痛切に思うのは ボールの項目には「ボールは潰れないほどよく飛ぶ」と書いてあるのにソフトフィーリングとうたっているのは矛盾のような気がするのと 強度の高いヘッド素材で強い=硬いヘッドとうたっている事と上記ボールの潰れないのはこれまた矛盾だと思うのです。反発係数が高いと何らかの形でヘッドが歪むか フェース面が歪むのです。それによって元来潰れていたボールの代わりにドライバーヘッドの方が潰れてくれるのでボールはかなり歪まなくなっています。研究ではボールは伝えられたエネルギーの20〜30%は変形を元に戻すことに使ってしまうそうです。 ですからその力を推進力に変えるというのが新世代のクラブです。上の方の項目で述べたように恩恵を受けられる人はヘッドローテーションの少ない入射の緩い人だけです。しかも 今の時点ではある程度ヘッドスピードが無いとやはり恩恵は受けられないのではか?と危惧しているのも本当です。 ともかく十分なロフトのクラブ「うーん ちょっと多いかな」というロフトを選ぶことが重要です。またこの手のクラブのロフトのキツイ物を使っている人はヘッドスピードに係わらず新世代クラブの恩恵が受けられていない!という事も認識して下さい。

また新世代のドライバーはあまり初期のチタンヘッドのようなフェース角が着いていません。殆どのものがライ角によってそれを補っています。スライスを避けたいと言う方は58度以上の物を選ぶと良いと思います。ライ角度+フェース角度+重心角度の合計が78度位の物が標準です。75度を大きく下回るものははっきりと左に行き難いヘッドと言って良いでしょう。逆に83度を上回るヘッドはスライスが非常にしにくいのですが弾道が低くなる可能性も秘めていますのでご注意下さい。

 また ヘッドの大型化により重心距離が長くなると反対に重心角度も減ってきます。それを補うのが重心深度です。最近では重心距離よりも大きな値の重心深度の物も少なくありません。 
*ライ角度 
*重心距離 
*重心角 
*重心深度 
*慣性モーメント 
 このあたりに気をつけて選んでください。 また重心高はヘッドの厚みとの割合で考え 上面からの割合が57%より下回るものは非常に飛ぶ可能性のあるヘッドですが反面かなりロースピンになりますのでご注意下さい。
 

<フェアウェイウッド考察>

この5年のドライバーの影響でフェアウェイウッドヘッドにも大きな転換期がやってきました。 ただこれはドライバーと違い 完全な二極化からは変化しないと思われます。


*もうひとつ 最近の傾向が「タイガーウッズ」の出現以来 スチールシャフト回帰宗教が増えてきました。何度も申しますがスチールシャフトが嫌いな訳ではありませんが これに乗っかりメーカーも開発し?販売戦略としてスチールをたくさん売り始めました。それによって最近のドライバーとの相性の悪さが露呈してきました。 
*また 大型&長尺ドライバー開発戦争の副作用として 各メーカーから割れるドライバーが多発しました。ちょうど1999〜2001年初頭の期間に発売された330ccオーバー鍛造物に特に多く まあ規模はバラバラですが 殆どの物が割れた、もしくは割れるのではないでしょう。か。ということの二つの要素がドライバーヘッドの重量化に繋がりました。具体的には180gをきるところまでいった重量は一気に193g以上の物が中心となってしまった訳です。それにより当然ドライバーは短くなりました。まあ これでスチールシャフトのアイアンとの相性は若干近づきましたが。

ですから 勘違いしないで頂きたいのはブームや流行よりもまずは製造技術の問題から始まるのです。逆にヒット商品や流行は商品が開発されてからのメーカーのお金の使い方(宣伝&戦略)や流通ルートによって決まるものです。
その良い例?がテイラーメイドです。世界共通のモデルにしてたくさんのプロにタダで配りまくりました。シャフトバリエーションや3タイプのヘッドをようすれば多分どれかひとつは使うでしょう。しかも これは推測ですが使用して活躍したプロへのボーナスは破格なのではないでしょうか? ヘッドの機能は売れているほど進んでいる物でも優れた物でもないと思いますが 決して悪くはありません。さらに上手に同じ名前でアイアンを展開させました。 
その反対の例がミズノの300Sのドライバーです。ヒット商品なのに同じ名前のアイアンを作らなかったので単発に終わり 多分いにしえのクラブとなってしまうでしょう。どんな形、モデル、機能でも同じ名前のアイアンを出していれば 多分ゼクシオとテイラーメイドの独占は防げたはずです。こんな言い方は失礼かと思いますが 殆どの人は機能では無く名前・ブランドで買う訳ですから。
ブリヂストンはジャンボの抜けた穴を丸山選手で補おうとしましたがそれが外れ ツアーステージという名前でターゲットを絞り込んでしまった失敗をユアステージというキャンペェーンを張りましたが 時、既に遅く しまいには丸山選手を諦め 伊沢選手に乗り換えましたが同じくターゲットを絞り込む事に再度なりそうですし 多分 伊沢選手は去年ほど活躍しないのではないでしょうか? 本来ユアステージみたいな展開で行くのならお金を使って片山選手みたいな一般受けする選手を看板に使ったほうが良いのでは無いでしょうか?(一発逆転を狙って中島常幸選手なんかも年齢的には大衆受けしそうで良いのでは…)  
プロギアといえば構造的にはマイナーメーカーへの道をひた走っているような気がします。<実際は良く売れていますが>  ウッドに関して言えば単に重心角度があり スライスしないのが鍵のような気がするのですが・・・。  また最近では中空アイアンに拘るあまりクラブにとって いや使う人にとって何が易しいのか無視している様でもあります。中空アイアンはまだ開発途上で重心は深くなりますが重心が高くなる欠点から抜け出せずにいます。慣性モーメントを犠牲にしないで重心を下げるアイデァは今のところまだ見つかっていないので 総じてプロギアのアイアンは今時のアイアンヘッドでは非常に高重心なアイアンとなってしまっています。あまり力の無いゴルファーには恩恵の少ないアイアンといってよいでしょう。以前は竹林さんのアイデァによってアマチュアが楽しめるクラブを作っていた期待のメーカーでしたが竹林さんと別れてから何か無理に違う色を出そうとむきになっているようにも思えます。

 
 上記メーカー達も天下の「キャロウエイ」に比べればずっとマシだと思います。

アイアンとドライバーのコンビネーションは史上最悪! 

重心距離の超ロングなアイアンと重心距離の短い(10ミリ以上の違いがあります)を何の説明もなしに販売し しまいにはカーボンヘッドや複合ヘッドドライバーとただ売れれば良いという臭いがプンプンしてきます。 いつまで名前だけで売れる日が終わるのでしょうか?!

日本人を鴨にしてのべつまくなしドライバーを発売しては辞め それに比べて売れないアイアンは10年以上前の発想からマイナーチェンジ程度の変化(決して進歩では無い!その証拠に毎モデル毎に慣性モーメントは下がる一方 いまやキャロウエイのアイアンより低い慣性モーメントのクラブを作れるのは ”ギネスブックもの”). 

この守銭奴のような会社のやり方に有能な日本のゴルファーはいつ気づくのでしょう?? 

重心距離の長いアイアンのオフセット通称グースは何のためにあるのか知らないでただ「グース」は嫌いだと言っている「エセ上級者」の皆さんのアホさ加減にはほとほと感心します。

クラブは重心距離を長くすると必然的に重心角が失われてしまいます。ウッドの箱型形状とは異なり重心が浅いアイアンではオフセットを付けて重心角を補うしか方法が無いのです。オフセットの少ない長重心距離のアイアンは構造上非常に難しいアイアンになってしまうのです。ですからオフセットと長重心距離は今の段階ではパックになっているのです。それを見た目のためだけに「プロシリーズ」などと歌いオフセットをなくしてしまう愚かさは開発する技術者の心を痛めてしまうだけなのです。オフセットが嫌いなら始めから重心距離の短いアイアンを使えば良いのです。そのアホなユーザーの為に発売当初(10数年前)の超画期的なビッグバーサアイアンは年毎に醜い意味の無い変貌を遂げ今や機能的にはまるで能無しなアイアンに改悪されてしまったわけです。

個人的見解ではキャロウエイはドライバーでなく多本数の出るフェアウエイウッドを売ろうとしているのではないかと思うのです。キャロウエイを使っている人は殆どドライバーと一緒に同じモデルのフェアウエイウッドを使う傾向があります。アイアン・フェアウエイウッドの相性は無視してとりあえずスライスしないドライバーを作り その餌で

フェアウエイウッドを販売して喰っているような気がしてならないのですが・・・
<ああーまたも愚痴になってしまった。すいません!>
 
 本題に戻ると フェアウエイウッドやアイアンまで新世代のドライバーと同じ発想になって来ています。 多分「2004年」、ドライバーには大きな進化は現れないでしょう。もう製造的な限界が来ているからです。反発係数を増やしても飛躍的に飛距離が伸びる限界は既に来ています。これ以上スピンを減らす傾向に進むと女性やヘッドスピードの低い人にとって恩恵がなくなってしまいます。その販売対象はある程度お金を盛っている層になりますから 蔑ろには出来ないでしょう。 

<複合ドライバーについて>

まったく期待していない訳ではありません。 が今のところ 何も感激はありません。 元来クラブヘッドの素材によって 特に打点表面の素材によって 弾道や距離の変化は微々たる物しか変化しません。 その素材の利点を利用し 重心位置やモーメントを変化 設計できるところに重要性があるわけで カーボン&チタン複合ヘッドは今のところ 無駄のサンプルとなっています。 何故ならば 機種に関係なく 重量物は打点から出来るだけ離した方が良い というのが 大型ヘッドやキャビティアイアンの基本概念です。 しかし何故か 各社揃って比重の重いチタンをフェース面 ボディをカーボンと殆ど複合の意味を何も示さない配列によって製造・販売しています。 確かに打音のしないカーボンフェースでは売れないのでしょう! 「カキーン」と音がしないと売れないと踏んでいるのは間違い有りません。 現在販売されている複合18機種のすべてがフェース面チタン ボディ・カーボンです。 軽い強いカーボンをボディに使えば軽量化になり その分他の部分に重量を配分し 重心位置の自由度は上がりますが 重心より所詮遠いところにある物体は軽いカーボンですから 実質上小さなヘッドを作ったのと同じになってしまいます。また余った重量を他に配分すると 重心位置の設計自由度は上がりますが モーメントは下がります。

 また別な側面 ルールの規制が発生してしまったので 体積に制限が掛かりますからより一層複合ヘッドの存在が希薄になる可能性が生まれます。 どうなるのでしょうか?

話題にはならないと思うのですが、 今年 大きな変化が起こるのが多分アイアンです。ドライバーと同じ発想で スピンは減るがボールは高く上がるというタイプの物です。データ的には
重心が低く(18mm以下) 
重心が深く(5mm以上) 

重心角度が有り(13度以上)
慣性モーメント大きく(2850g/cm2以上) 

そこそこの重心距離の有る物(37〜40mm)でしょう。

従来のアイアンショットのセオリーの鋭角に入れるという発想を覆し完全にウッドと同じ入れ方で楽に上がって飛ぶ魔法のアイアンです。既に巷には何機種か出回っています。フェアウエイウッドは既にドライバーに平行して出ていますからこれで 本当に「新世代」のゴルフが整う訳です。


 (ご意見・ご感想 shop@hummingbird-sports.com まで)


<とうとう ここまで来たか? シャフトの進化。 >

多分上記の話で「新世代ヘッド」の恩恵が受けられる人にとってはフジクラのスピーダーシリーズは絶大な効果を表すと思います。スピーダーの中でも ウッドで 468.857. アイアンでは 519.507.801は素晴らしいのでは無いでしょうか? 巷で人気のスピーダー661・757はどちらかというとスピーダー入門編といったところでしょう。スピーダーらしい走り感は撓りそのものが少ないこの機種からはあまり味わえません。しかし今のところスピーダーの基本コンセプトは素晴らしく、何が素晴らしいかというとゴルフスウィングの要となるリズム感・タイミングがこれらのシャフトにははっきりと存在するからです。切り返しのヘッドの重量感&トルク感 それに決してインパクトで遅れないスピードというか追従性 ボールの重量に決して負けない絶大なスピードは他のシャフトでは味わえません。これを味わってしまうとメーカー純正シャフトなんて動きのないただの「棒」に感じてしまいます。(まあ 本当にそうなのですが) ヘッドローテーションを抑えた入射の緩めの人には超ワイドレンジでスピード感を味わえますし ワイドレンジでシャフトが走りますのでインパクトミスが非常に防げますし 何といってもこの飛距離は他のシャフトでは味わえないのでしょう。 ちなみにフジクラの回し者ではありません。常時これを超えるシャフトをメーカー・機種・重量問わず探し続けていますが まだ見つからないのです… 最近ではフジクラも非常に鼻につくようにはなってきました。あのツアーロゴのセンスは何とかならないのでしょうか?! 良いシャフトというより売れるシャフトばかり発売するようになりちょっと怪しいかなとも思っています。


<シャフト試打レポート> 

最近 巷ではフジクラのスピーダーが大流行らしいのですが よく他店にてリシャフトしてきたお客様の改良・修繕を頼まれます。他店では(勿論全部では有りませんが…)スピーダーのセッティングをよく知らずに ただ組みつけている様に思えます。スピーダーは多少他のシャフトと異なり 独特のセッティングを要します。でないと硬いだけのシャフトより使い辛い物になり易く 飛ぶのは最初だけで 後々他のクラブへの影響も大きく 肘や手首を壊してしまう人も少なくないようです。 またアフターマーケットではフジクラがかなり独占状態のようですが 私個人の意見ですが それもそろそろ(2003.2.20現在)終わりかなあ と思っています。多分雑誌も含め 当分流行は続くのでしょうが 私はもうあまり期待していません。もともとデザインセンスにはあきれていましたが それはともかく 世に送り出す物が 売れ筋の物ばかりで シャフトに似た形状のメーカーのシャフトから移ってリシャフトしても違和感の無い当たり障りの無い物ばかりになってきました。当然商売ですからそうなのでしょうけど 画期的なシャフトだっただけに残念です。某開発者の独りよがり気味になり始めて 少し鼻に付くようになって来ました。長くなりましたが そこで今回は他のメーカーのシャフトをテストしてみましょう。

2006年になりこの10年のシャフト傾向を振り返ると随分とシャフトの硬さの基準が下がってきたように思われます。10年前にはRシャフトの平均値の振動数250〜260cpmはここのところ20近くも落ちてきて 物によってはXシャフトであっても10年前のRより柔らかいなんて事が少なく有りません。メーカーもある意味タダの馬鹿ではなく 柔らかくすることは「飛ぶこと」と分かっているようです。特に素晴らしい開発をしなくとも 素晴らしい繊維を使わなくとも 壊れさえしなければ柔らかい方が飛ぶのは間違いないわけです。そんな中 3〜4年前に一世を風靡したフジクラは当時の硬さの概念から逃れられず最近は低迷しています。 三菱やグラファイトデザインが伸してきていますがゴルフ界の風潮で売れ出すとハードな物ばかり作り出すご他聞に漏れず 放っておいても風化してしまう日は遠くないと思われます。 

 また噂の領域なのですが 一昨年画期的なグラファイト製造方法が開発されたそうです。従来石油を焼成し作ったアクリルを更に焼成したものをグラファイトとしてシャフトに採用していましたが どうやらタールから直接カーボン(グラファイトとは呼べない)を作ることに成功したそうです。この方法だと画期的にコストを下げられるのだそうですが 強度が低くシャフトの負担の大きい先端部に量的な補強が必要になると言われています。その為非常に先端の重たい まるでスチールのシャフトバランスのようなカーボンが出来、故にヘッド重量は軽くしなければなりません。軽量スチール全盛のこの時代には合っているかもしれませんが 当然ヘッドの減量化によって飛距離は落ちると考えられます。 またシャフトの撓りも減り ヘッドの減量により体への負担も増大すると考えられます。この噂 未来のゴルフ業界やゴルフそのものの衰退を促進させると単なる噂だと良いのですが・・・。


<グラファイトデザイン CP-02>

ここのメーカーらしいシャフトです。目方以上に振り応えの重量感のあるシャフトです。よく言えばしっとりとした質感で強い繊維を使っていることを実感させます。振り応えは非常にスチールシャフトを喚起させるタイプで通常メーカーの採用しているアイアンのカーボンシャフト仕様とはマッチしませんが 近年流行の軽量スチールと言う感じでも有りません。走るタイプでは有りませんので しっかりとロフトコントロールの出来るパワーと技術を要すると思います。もともと「飛ぶ」人が更に飛ぶタイプではないかと思います。

<グラファイトデザイン Gシリーズ>

重量に種類があり 選択の幅は豊富だと思いますが 上記シャフトより質感は感じません。どちらかと言うと ちょっと高級なメーカーのシャフトの感じです。カタログには「弾く」とかいてありましたが 弾くというより 撓らない と言う感想です。確かにインパクトではボールの質量には負けてはいませんが あまり振り応え的にはメーカーのシャフトと差は無いのではと思います。一般的にはヘッドスピードの速い「自称飛ばし屋」さんをターゲットにしているのでしょうから ツアーステージやプロギアの硬めのシャフトを使っている人には すぐに結果がでるのでしょう。
<グラファイトデザイン RED-G>先端の太い350ティップを採用していますので 上記シャフトより更に硬い感じです。色は名前の通り赤なのですが 非常に品がよくまとまっており 流石に塗装の技術とセンスは上手いまあと感じさせます。350タイプは現在大型化するヘッドの重心距離が特に先端部のトルク機能に対し負担が大きくなっていることから生まれたのだと思いますが 振り感は一層撓らない感じを作ります。ヘッドの姿勢や挙動が手に伝わってこず 結果だけを求め 振り応えなんかどうでも良い と言う人で無いと使えないような気がしますが… 最近メーカーに隔たり無く グラファイトデザインのシャフトが採用されているようです。それでも純正品採用に比べれば 確かに使っている繊維には強い弾性を感じさせるのですが 動きそのものは少なく 単純にインパクトの重量に負けない と言う印象しか持てません。


<S-TRIXX ライトニング シリーズ>

三菱ははっきりとした性格を打ち出します。キックポイントに関係なく どれも手元は締まっていて 先端で弾くタイプで グラファイトデザインとは異なります。あまり硬いフレックスでなければ 使う人をあまり選ばないタイプで 上記メーカーが「自称上手い人ご用達」であれば こちらはもっと一般的です。フレックスの選定を間違わなければ 多少軽いヘッド重量でもシャフトは十分運動し 弾くタイプが殆どです。どの機種もトルクは多目の為 切り替えし感が軽く タイミングの取り易い人も多いと思います。但し重量感には乏しく 重さが無いと振れない もしくは重い感じが好きな人には好まれません。スポーツタイプ入門編としては非常に優れているのではと思います。メーカーのシャフトとは圧倒的に飛距離が違いますし 重心距離の普通から長めのヘッドとの相性も良いので ヘッドスピードで言えば35〜46ms位の人にはお薦めです。価格がお手ごろなのも魅力のひとつではないでしょうか?! 三菱のシャフトでシャフトという物を知り スピーダーで極める この展開が良いのではと私事ですが思ったりもします。

<スウィングとクラブの密接な関係>

これから書くことは完全なる主観で例外があるかも知れません。ちなみに私の本業はクラブ製作でレッスンプロではありませんのでご了承下さい。

 弊社に訪れるお客様は例外なくスウィングに悩み、クラブに悩んでいます。当然そういう状態だから来店されるわけなのですが何人の方が来られても悩みのパターンや症状は実はワンパターンしか有りません。

先ず ボールの置く位置がウッドとアイアンで極端に違います。ウッドは左、アイアンは真ん中の人はマシで右胸の前に置いている人は少なく有りません。その全く異なる二つのボール位置を同じスウィング、リズムでは到底打てないわけで 二つのクラブの整合性に苦しんでいます。
 次にアプローチショットは上げる球ばかりのようです。転がす場合にはクラブを変えて

本当に転がすだけで正式な「ランニングアプローチ」をすることは有りません(出来ない)。転がしとランニングの違いは 転がしの場合、球の惰性/慣性で止まる距離を打つもので、ランニングはスピンコントロールによって距離を選別します。

 使っているクラブによっても差は有るのですが 概ねフェアウェイウッドが好きでは有りません。否定される方も多いとは思いますが「打てない」のと「好きでない」とは意味が違いますのでご了承下さい。

 これは全員では有りませんが平均値として アイアンショットはウエッヂに成るほど飛ばなくなる傾向にあります。150ヤードは7番で打っているのにサンドウエッヂは60ヤードと言う人は要注意です。

 アイアンはパンチショットの傾向が強く、ショット全般に右に行く球は飛ばず高くて、左に行く球は低く良く飛ぶ、故にやや右を向いて意図的に薄い引っ掛けボールを打っている傾向にあり、ラウンド中は後半になると右に出る比率が上がる。コースは左を大きく取って使っているので余程の引っ掛け出ないとコースの外には出ないが 右は狭く使っているので右に出るとスコアは崩れる。パターの距離感はその日その日に大きく異なり

適度な距離の登りは入らず、結果的には下りのパットの方が安定している。

 スコアは練習頻度やラウンド頻度に決まってしまいますから スコア維持には定期的な練習は不可欠で サボるととたんに現れる。 そんなところでしょうか?

 実はこれ全てが「撓らない」「ヘッドの感じられない」クラブもしくはシャフトを使っているからなのです。このような症状の方にその反対の「撓る」「ヘッドの感じられる」クラブを渡すと大半の悩みは解決し、悩みが発生しても今までとは全く別な次元の悩みです。上記の様な傾向はアイアンの軽量スチールが登場してきて以来、増加傾向にあり、昔より肘や腰を痛めてしまう年齢は若年化しています。そもそも大手メーカーがスチールをアイアンシャフトに採用する理由は単価の引き下げに有り、本末転倒になるのですがスチールの増加とアイアン販売パックの少本数化が同時進行しています。アイアンにスチールを採用する人が5番アイアンから買うのはある意味「ナンセンス」なのですから…。 スチールシャフト性悪説を唱えているわけでは有りませんが 本来ヘッド重量の関係で同じバッグの中にスチールとグラファイトを共存させることは出来ないのですから。 どうしてもスチールが使いたければウッド全部にスチールを挿さなければ意味が有りません。「それは使い切れないよ!」と言うことはアイアンでも使いきれていない訳で、ウッドとアイアンのボールの位置が極端に違う二刀流のスウィングを身に付けなければなりません。

そうなればラウンドを通して均一した質のショットはコースに行く前から望めず パターが酷いか アイアンが酷いか ウッドが酷いか どれか「くじを引くようなラウンド」になってしまいます。 じゃあアイアンをグラファイトにすれば解決するかと言うと 大手メーカーの採用するグラファイトの質は強烈に低く、シャフト単品では ある意味スチールの方がマシな位です。クラブそのものの作りも「タダ軽くて振りやすい」だけのヘッド重量の無い「玩具のクラブ」になり下がってしまっています。日本がアメリカのような屁理屈のまかり通る訴訟社会であればクラブによって肘を痛めたり 間違ったスウィングを身に付けさせられたりした!といって訴えれば多分勝てる と言うほど程酷い「出来損ない」のゴルフクラブを販売しています。(こんなことを書くと私が大手メーカーから訴えられる?!)

シャフトが硬くても ヘッドが軽くても スウィング中ヘッドが感じられません。ヘッドが感じられなければインパクトや運動中のヘッドの位置や姿勢の修正がまま成りませんから 非常に間接的な「人の動き」によってスウィングを直すしか拠り所が見出せなくなってします。 ゴルフクラブを使用する上で絶対の基本 全体のルール

を守れるクラブを使っていれば 意図的にクラブを遅らせたり クラブを捻ったりせず 自然とクラブの縦横の使い分けや 撓りを使ってヘッドを遅らせロフトを立てるように打つことを覚える物です。 そうして振った時に正規のクラブはちゃんと答えを出してくれます。 ご褒美をくれれば人間覚えられる物です。

 正しく振った時に機能しない、ご褒美をくれないクラブは例え20円のクラブでもマイナスの価値でしかないのですが…。

<最近のジュニアゴルファーに物申す>

もしかしたら この項目に付いてどこかに書いたかもしれません。

重複していたらごめんなさい。 そして現在ご自分のお子さんにゴルフをやらせている方がこれを読まれてお怒りに成られるかも知れません。 あくまでも私個人の経験と意見ですので当然そうでない方もいらっしゃるとは思いますが書かずにいられない状況なのでご了承下さい。

 お気づきだと思いますが 私は学生時代ゴルフではない本格的なスポーツ活動、俗に言う部活を行ってきた体育会系思考です。 その私が多少の偏見を持っているとは言え自分の息子や娘に高校を卒業するまで遊び以外でゴルフをさせるつもりは毛頭ありません。 勿論私個人の財政事情もそうさせてはいますが もし本格的にソフトボールやバスケットなどのスポーツで一流になりたいといったら私財を投げ打って協力するつもりはありますが ゴルフは駄目です。

まずゴルフをジュニアが行うと言うことは運動資質 運動性能が低い と言うことです。親として子供にスポーツを行う意味は 体を鍛え 人の心を知り 自分をコントロールすることを覚えることで 勝つことやプロになることは本人が望むかどうかは別として 親の望むべきことではありません。 その中で体の鍛錬 運動資質の向上は非常に大きな課題です。 ゴルフではなく他のスポーツをやることの方が圧倒的にその性能を磨くことが出来ます。

 次にそれを取り巻く親が作る環境がより劣悪にしているといっても良いでしょう。

親はあくまでもその子の正規なファンであって負けても弱くても見守ってあげるのが務めで 勝ち負けや成績に口を出すのは本来の目的とは異なります。 自分の子供がモラルやルールを守らず コーチや監督から殴られるのは心苦しい反面、有り難くも有ります。仲間の中でバランスをとり 泣いたり喜んだり一喜一憂し 色々な場面に応じて自分で状況判断をし 自分で決断する能力を体と共に鍛えていくことの重要性は40歳を過ぎた自分にはその重要性は一番価値のある財産だと思っています。 それを学べる環境がゴルフ 特にジュニアゴルフには見つかりません。 ろくに挨拶も出来ず 中学生になってもちゃんと受け答えの出来ないジュニアゴルファーがよくテレビに出てきたりしています。自分の子供の育成に金を掛けたから取り戻す といっている親もいるほどです。 色々な価値観の人がいるから世の中はおもしろいのですが その人がナンセンス というよりもそれをワイドショーにしてしまう世の中の常識の方が問題でしょう。 

子供に毎年200〜400万円も掛けられる親、それを当たり前で有り難いとも思わない子供、そんな環境が狂っていないと言えるでしょうか。 某有名プロがたまたまコンディションの悪いコースでスコアが悪く、頻繁にコースやその整備する人を公に批判しています。その非紳士的な行為により そのプロやチャリティーイベント等には一切呼ばれないそうです。試合終了後のインタビューを聞いていても欧米の選手とかなり違う異質なコメントが、また他のスポーツでは聞かれないようなコメントが日本人のゴルファー、特ジュニア出身の選手から聞かれます。 成績の悪いときにいつも自分以外のせいにする傾向も非常に強いように感じられますが気のせいでしょうか?

ジュニアゴルフの試合を見に行くと最終ホールに親の人垣が出来ます。終わってきた子供に対し 大半の親が一言目に「スコア」を聞きます。中にはスコアに対し暴力を目にするケースも少なく有りません。故にジュニアゴルファーの殆どがスコアのごまかしを経験しています。 福原愛選手だと優勝しなくとも駄目だったという扱いにならないのに 何故宮里愛選手は渡米して半年程度なのに「優勝は?」「優勝は?」と扱われるのでしょうか。いつかその日が来るまで暖かく見守ってあげられないのでしょうか?

道具に関しても然りです。親は小学生の身長に対し 自分のクラブを短く切った物を渡すのが平均値だと思います。体重の少ない 筋力の無い ヘッドスピードも無い小学生に大人用の更にそれを切ってしまったものを渡してゴルフクラブの使い方が覚えられるでしょうか? 例えばアイアンは半インチ短くするのに約7gが必要です。子供用に2インチ短くしたとしたら約30gも軽いヘッドのクラブを渡すことになるのです。読んだ方は多分力が無い子供だから30g軽い方が楽だろうと思うでしょうが 全くの反対です。 力が無いからこそ 自分以外の力が必要で 軽い方が振りやすいという発想は目的と手段が反対です。 ゴルフクラブを振ることは それを使ってボールを打ちゲームをする目的の手段であって 振ること自体は目的では有りません。学校で授業を受けるのは 学習方法を学ぶ事や 知識を仕入れる事で テストで点数を良くするのはそれを促す為の手段で目的では無い筈です。

撓らない ヘッド重量の無いクラブを使ってきた子供達は必ずクラブではなく自分を撓らせて使っています。ジュニア地代に活躍した殆どのプレイヤーは大人になる頃には壊れてしまいますし、数少ないプロプレイヤーになっても活躍年数は限られています。スポーツ選手として意識も少なく、アメリカ遠征の際に欧米選手のトレーニングを見てビックリする中堅の選手もいます。悪く言ってしまえば他のスポーツに早期の段階で落ちこぼれてしまい、当然体格も恵まれておらず、トレーニングにも興味が無い、社会的な環境においての自分の立場も読めず 当然正しい道具の使い方も学んでいない 自分以外に興味を持たず物や人を大切に出来ないから最後には自分も大切に出来ない、そう言ったことにより他のプロスポーツよりも本来活躍年数の長い筈なのに早期に離脱してしまう 概ねこんな状況です。

私の場合、そんな環境を知っているから回避できるのでは思うでしょうが 経験上小学校高学年以降はことスポーツに関しては親の影響は日々少なくなってしまいます。 親の努力ではこの歪んだ狂った環境の中で真っ直ぐまともな人間としての教材を与えて上げられない可能性の方が毎年高くなります。有名高校では有名選手は学校から無名選手は選手の親側から金銭が出ていると聞いています。中学校の時代から有名選手は大手メーカーからのサポートを受け本来のアマチュアではなくなってしまっている事実も表には出てきません。それらがゴルフ業界全体の未来を支えているとは到底思えず やはり「緩やかな自殺」への道を進んでいるような気がするのです。

もしかするとゴルフだけではないのかもしれません。 娘の小学校では先生に「ため口」を使う女の子がいます。先生の事を呼び捨てにする生徒も少なく有りません。授業参観で四六時中しゃべっている親も多く見かけます。サッカー教室でコーチが「今日は新しく○○をやってみよう!」というと必ず「出来ねえよ!」が一番初めに出てくる言葉だそうです。わざわざ自分の足でやってきているサッカー教室で学びに来ているのに やる前から「出来ない」と言い そんな言動を許す親が数多くいる限り 日本そのものの「緩やかなる自殺」は悪い意味で終わりが訪れるかも知れません。

いや 私は違う 子供は正しく育っている と反論があれば救われるかもしれません。